人生の最終段階について、あなたは誰かと話したことがありますか。
医療が進歩し、人生100年時代を迎える中で、「どのように生き、どのように最期を迎えるか」を考えることは、
誰にとっても大切なテーマとなっています。
本シンポジウムでは、ACP(アドバンス・ケア・プランニング/人生会議)やスピリチュアルケアを通じて、
人生の最終段階における意思決定、家族との対話、そして自分らしい生き方について考えます。
「人生会議」という言葉を知っていても、実際には何を話せばよいのか、いつから考えればよいのか、迷われる方も少なくありません。
医療・看護・介護の専門職だけでなく、すべての市民の皆さまが、自分自身や大切な人の人生について考えるきっかけとなる場を目指しています。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
開催概要
日時 2026年9月17日(木)13:00〜17:00(受付開始 12:30)
会場 日本財団ビル 2階大会議室 (東京都港区赤坂1-2-2)

〇地下鉄
東京メトロ 銀座線「虎ノ門駅」
3番出口より溜池山王方面に直進。徒歩5分。
〇東京メトロ 日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」
A2番出口より溜池山王方面に直進。住友不動産虎ノ門タワー(旧JTビル)前の信号を渡って正面。徒歩5分。
〇東京メトロ 南北線・銀座線「溜池山王駅」
9番出口より首都高速のガード下の信号を渡り直進。徒歩5分。
〇東京メトロ 丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」
3番出口より首相官邸前を左方向に直進。徒歩5分。特許庁側の歩道に階段あり。
〇JR東京駅から
東京メトロ 丸の内線に乗換え→「国会議事堂前駅」(駅間所要時間 7分)
参加対象
・一般市民の皆さま
・医療、看護、介護、福祉関係者
・人生の最終段階について考えたいすべての方
参加方法
会場参加、オンライン(Zoom参加) 【参加費無料】
プログラム
13:00 開会
13:00〜13:30 主催者及び共催者よりご挨拶
13:35〜14:35 基調講演① 「認知症を有する人と家族のためのACP ―あなたらしく最期を迎えるために―」
認知症を抱えるご本人やご家族が、その人らしい人生を歩むために必要な対話と意思決定支援について、
臨床倫理・ACPの視点からお話しいただきます。
会田 薫子先生 (東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター上廣講座)
14:35〜14:50 休憩
14:50〜15:50 基調講演② 「人生の第4四半期を有意義に、誇らしく過ごすために」
人生の後半をどのように捉え、どのような価値観で生きるのか。
東洋と西洋の死生観、スピリチュアリティ、人生の意味について、長年の研究と実践からお話しいただきます。
カール・ベッカー先生(京都大学名誉教授)
15:50〜16:00 休憩
16:00〜16:45 パネルディスカッション 「自分らしい人生の最終章を迎えるために」
医療・看護・地域の視点から、これからの人生の最終段階について考えます。
カール・ベッカー先生(京都大学名誉教授・研究員 )/横山 幸子氏(家族介護 看取り経験者)
金谷 益子看護師( 一般社団法人 宝命 代表理事) / 坂下 聡美看護師 (一般社団法人 在宅看護センター北九州 代表理事)
ファシリテーター:中 ルミ看護師(株式会社ホリスティックメディカル 代表取締役)
16:45〜16:55 クロージングセレモニー Toshi 小島(シンガーソングライター/ディジュリドゥ奏者)
16:55 閉会挨拶
17:00 終了
基調講演 登壇者紹介
東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター上廣講座
会田薫子 (あいた かおるこ) 先生
東京大学大学院医学系研究科健康科学専攻博士課程修了。博士(保健学)。
ハーバード大学メディカル・スクール医療倫理プログラムフェロー(フルブライト留学)。
東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座特任准教授を経て、現在、特任教授。
ACP(人生会議)、臨床倫理、長寿時代の意思決定支援について研究・教育に携わる。
主な著書:『ACPの考え方と実践』 『長寿時代の臨床倫理』など

京都大学名誉教授・研究員
カール・ベッカー先生 (Carl B.Becker)
1951年、米国シカゴ市生まれ。ハワイ大学東西センターより東西比較哲学の修士号を得て1973年に来日。
数年に亙って京大等で研究し、1981年に同東西センターより博士号を取得。大阪大学、筑波大学等の教鞭を執り、
1992年に京都大学の助教授から教授へ進み、2026年3月に教員退職・名誉教授に。
米国宗教心理学会や国際教育研究学会より学会賞、ムンバイやモスクワの大学院より名誉博士号を受賞。
死別悲嘆や家族介護者の燃え尽き、遺族の健康とケアに関する著書が多数。
現代医療は、日本人の死生観や潜在的価値観と外れていることに疑問を抱き「仏教的死生観に基づくケア」を提唱。
西洋医学の終末期治療等に対し、東洋思想の立場から日本的な医療を目指し、看護師・介護者の疲労軽減、
死別悲嘆に対応できる遺族ケア、持続可能な医療・福祉政策などの研究に取り組んでいる。
医療倫理・環境倫理等の研究で専門的な学会まで世界的に発表し、高評を博し、病院内ワークショップ、市民講演会、
マスコミ等で活躍している。
主な著書
・『道としてのスピリチュアリティ』京都大学出版会2021年
・『仏教と医療の協力関係』自照社出版、2018年
・『愛する者は死なない―東洋の知恵に学ぶ癒し』晃洋書房2015年
・『愛する者をストレスから守る―瞑想の力』晃洋書房2015年
・『愛する者の死とどう向き合うか』晃洋書房2010年
・『生と死のケアを考える』や『死の体験』法藏館2000年、等多
パネルディスカッション 登壇者紹介

金谷 益子(かなや ますこ) 看護師
一般社団法人 宝命 代表理事
運営施設:宝命訪問看護リハビリステーション(伊勢原市、藤沢市、厚木市、平塚市で展開)
看護小規模多機能型居宅介護(看多機)「宝命の郷」(2020年開設)
人生の最終段階について考えることは、「死」を考えることではなく、「これからをどう生きたいか」を考えることでもあります。
私たちは、人生の最終段階に向けた準備は、ご本人が「どのように生きたいか」「どのようなケアを望むか」という思いを、
ご家族や大切な人と早い段階から共有することが大切だと考えています。
認知症などにより、ご自身の意思を伝えることが難しくなる前に、希望を言葉や文章に残しておくことで、ご本人はもちろん、
ご家族にとっても後悔の少ない選択につながります。
私はこれまで、在宅看護の現場で多くの方の人生の最終章に寄り添ってまいりました。
中で感じてきたのは、死への恐怖や悲しみと向き合い、その人らしい生き方を尊重しながら共に歩むことが、
やがて穏やかな「ありがとう」で締めくくられる時間につながるということです。
本シンポジウムが、ご自身や大切な人の未来について語り合うきっかけとなり、安心して人生の最終章を迎えるための一歩となれば幸いです。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
坂下 聡美 (さかした さとみ)看護師
一般社団法人 在宅看護センター北九州 代表理事
訪問看護師として神経難病・医療的ケア児・認知症ケアを中心に在宅医療を実践し、多職種連携モデルの構築に取り組む。
2018年に起業し、サテライト開設(2025年)および看護小規模多機能型施設建設(2026年度)を推進
パーキンソン病療養指導士(北九州市第1号)として市民講座等で啓発活動を行う。
行政委員、研修講師、学会発表、著書寄稿など教育・学術領域でも活動し、
2023年「みんなの訪問看護アワード」入賞。地域に根ざした在宅医療モデル創出に取り組んでいる。
私は、一般社団法人 在宅看護センター北九州の代表理事として、住み慣れた地域やご自宅で、
その人らしい暮らしを支える訪問看護に携わっています。パーキンソン病をはじめとする難病看護やACP(人生会議)の普及にも力を注ぎ、
「最期まで自分らしく生きる」を多職種とともに支える地域づくりを目指しています。
今回のシンポジウムでは、在宅医療・在宅看護の現場で患者さんやご家族から教えていただいた多くの学びをもとに、
「人生の最終章」をどのように迎えたいか、皆さまと一緒に考える機会にしたいと思います。
ぜひ会場やオンラインでご参加いただき、あなた自身や大切な人の未来について語り合うきっかけにしていただければ幸いです。

横山 幸子(よこやま さちこ)
ルミナス現代レイキマスター
和みのヨーガインストラクター
家族介護 看取り経験者
「母を自宅で見送ることができたことは、私たち家族にとって何より大切な時間でした。」
約13年前、私は3週間ほど入院していた母を「自宅で最期を迎えさせてあげたい」と願い、退院を希望しました。
しかし、当時の主治医からは、
「点滴を外すということは死を意味します。治癒を目指す医師として許可することはできません。」
と告げられ、とても厳しい状況でした。
そんな中、中ルミ看護師から温かい助言をいただき、母を自宅へ迎えることができました。今でも私は、中看護師を「母の魂の恩人」だと心から感謝しています。
自宅に戻るために点滴を外した母は、顔色がほんのりとピンク色になり、苦しそうに痰が詰まることもなく、とても穏やかな表情で過ごしてくれました。
そして家族みんなに見守られながら、静かに安らかに息を引き取りました。
その後は、訪問看護師さんと一緒にエンゼルケアを行うことができ、母への感謝の気持ちを込めて最期のお支度をさせていただいた時間は、
私たち家族にとってかけがえのない、大切な思い出となっています。
この経験を通して、「人生の最終章をどこで、どのように過ごしたいか」を家族で話し合うことの大切さを深く実感しました。
このシンポジウムが、ご自身や大切な方のこれからについて考えるきっかけとなれば幸いです。

ファシリテーター
中 ルミ(なか るみ) 看護師
株式会社 ホリスティックメディカル 代表取締役
日本在宅看護センター ルミナスの和訪問看護ステーション
ルミナス・ホリスティックケア・アカデミーを立ちあげ
その人らしく生きる生活をサポート
心・体・魂までも含めた全人的ケア、ホリスティックナーシングの普及に努めている
人生の最期について考えることは、今を大切に生きることにつながります。
それは、自分らしく生きること、そして大切な人と心を通わせることにつながる、かけがえのない時間でもあります。
私自身、看護師でありながら、かつては「死」が怖く、真正面から向き合うことができない時期がありました。
しかし、多くの患者さんとの出会いや学びを重ねる中で、人生の最終章に寄り添うことの大切さを少しずつ理解できるようになりました。
だからこそ、このシンポジウムでは、第一線でご活躍されている先生方のお話を通して、「自分らしい人生とは何か」「人生の最終章をどのように迎えたいのか」
「大切な人とどのように想いを伝え合うのか」を、皆さまとともに考える時間にしたいと願っています。
医療・看護・介護・福祉に携わる方はもちろん、ご家族のこと、ご自身のこれからの人生について考えてみたい方など、どなたでもご参加いただけます。
この出会いが、皆さまにとって「今をより豊かに生きる」きっかけとなれば幸いです。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
クロージングセレモニー 特別ゲスト
Toshi 小島(シンガーソングライター/ディジュリドゥ奏者)
全国47都道府県を音楽で旅し、人と人とのご縁を紡いできたシンガーソングライター。
心に寄り添うナチュラルボイスとギターの弾き語りを中心に、ディジュリドゥやネイティブ・アメリカン・フルートなどを
取り入れた独自の音世界を届けている。
また、呼吸と音の健康法「ディジュッポ健康法」を考案し、一般社団法人ディジュリドゥ健康法普及協会代表理事として、
健康寿 命を伸ばす活動にも取り組んでいる。
音楽、健康、そして人とのご縁を通して、また、妻と母を看取った経験からの死生観も反映して、
「どうせなら楽しく生きたい」という想いを伝え続けている。
笹川保健財団会長 喜多 悦子 先生
1965 年 奈良県立医科大学卒業、医学博士
1967 年 国立大阪病院技官
1977 年 NIH/NIEHS 米国立研究所/環境保健研究所客員研究員
1986 年 中日友好病院臨床検査医学専門家
1988 年 国立国際医療研究センター技官
1988 年 UNICEF アフガン事務所母性部長(紛争地勤務文民第 1 号)
1991 年 米 Johns Hopkins 大公衆衛生大学院特別研修修了、のち同大学院特別研究員
1998 年 WHO 本部緊急人道援助部フィールドチーフ
2001 年 日本赤十字九州国際看護大学教授、2005 年同学長、現在同名誉学長
2013 年 笹川記念保健協力財団理事長、2017 年会長(現 笹川保健財団)
「この度、笹川保健財団が行っている8カ月の研修をうけた日本財団在宅看護センターネットワークの二人の仲間が、ちょっと難し気な、
しかしまことにタイミングの良いシンポジウムを企画してくれました。
人は必ず死にます。それをどのように迎えるのか、お二人の専門家からのACP(アドバンス・ケア・プラニング=人生会議)の解説と、
その現場で実際に働いている看護師たちの発表と意見交換です。
多死時代、みんな揃っては行けませんが、誰にも訪れる終末期、それをどのように上手に、出来れば苦痛なく、
そして美しく過ごせるか・・・一緒に考えてみる機会にしたいと思います。ご参加ください。当日会場でお待ちしています。